IT Talent Demand
インドのIT人材の需要の背景
2030年までに、日本の先端IT分野は約55万人(最大79万人)の人材不足に直面すると予測されています。この深刻な技術者不足は、日本企業にとって大きな課題です。
世界各国でも同様に、IT分野の人材不足が続く傾向にありますが、世界と比べて賃金が下落傾向にある日本において、インドの優秀なエンジニアを活用することは、この困難に立ち向かう一つの手段となり得ます。

『量』的な魅力
インドは世界有数のエンジニア育成国として知られており、毎年多数の優秀なIT人材を輩出しています。図はSTEM学位取得者数の国別割合ですが、2018年度はインドが20.7%を占めています。2020年度ではインドが255万人(中国は357万人、日本は19.2万人)ものSTEM分野での卒業生を輩出しています。

『質』的な魅力
インドは世界有数のエンジニア育成国として知られており、インドのトップ大学からは高度な技術スキルと革新的な思考を持った卒業生が多く輩出されています。また、公用語であるため、英語力は高く、人口の多さから厳しい教育環境を経験していますので、向上心が高く、ハングリー精神を持つ人材が育っています。

インド人の在留高度外国人材数は中国人に次ぐ2位だが、その差は13倍
インド人の高度IT人材の総数は中国人の7割にもおよびますが、実際に日本に来ている人数は中国人が13倍も多いのが現状です。優秀なインド高度人材のさらなる日本への呼び込みが必要と考えられます。

Talent Benefits
インド人材の特性とメリット
インドのIT人材は、日本の企業にとって多くの利点を有します。まず、これらの人材は優秀なエンジニアリングスキルを持ち、技術革新や高度なプロジェクトに貢献することができます。さらに、インドの教育システムは実践的な技術と理論的知識の両方に焦点を当てているため、即戦力として活躍できる可能性が高いと考えられます。
加えて、インド人材はハングリー精神を持ち、新しい環境や課題に対して積極的に取り組む傾向があります。これは、革新的なアイデアやソリューションをもたらす重要な要素です。さらに、インドでは英語教育が普及しており、多くのIT人材が流暢な英語を話します。
これにより、国際的なプロジェクトや多国籍チームとの協力が容易になります。以上の点から、インドのIT人材は技術力、適応性、コミュニケーション能力の高さを兼ね備え、日本企業がグローバル競争において優位に立つための鍵となるでしょう。

インド高度人材は満足度100%
JETROのアンケート調査(n=27)によれば、すべての回答が「期待以上の活躍をしてくれている」と「ほぼ期待通りの活躍だ」であり、インド人高度人材に対する満足度は100%です。

インド高度人材は離職率も低い
JETROのアンケート調査(n=27)によれば、インド高度人材の離職率も企業の過半数が日本人社員と変わらない、もしくは低いと回答しています。

インド高度人材は今後も採用枠を維持または拡大
JETROのアンケート調査(n=27)によれば、インド高度人材の今後の採用枠について、85%の企業が維持または拡大する方針と回答しています。